タクシードライバーの声
安全に目的地までお届けし、気持ち良く降りていただいけた時はやはり嬉しいものです。
K.S 入社8年目/前職:宅配便ドライバー
休みなく働き続ける危うさに「天災」で気づいた
宮城県で生まれ育った私は、この会社に入るまで、ずっと地元エリアで宅配便のドライバーとして働いていました。7年間ドライバー職を続け、忙しいときは1年で3日しか休みなし。昇進後のセンター長職も同様で、そんな頃に岩手・宮城内陸地震に見舞われ、体力的にも精神的にも大打撃を受けたのです。
その時に気づいたんです、「このままじゃ自分が潰れる」って。それで一念発起して東京での就職先を探しました。2〜3社を受けましたが、いちばんウエルカムだったのがこの会社。常務などが同郷だったこともあり親身になってくれて、気持ちが切り換わりました。
タクシードライバー=二種免許、がハードルではありません。本当のハードルは地理試験。普段気にしない交差点名やビル名を問う問題。地方から出てきてすぐであれば、なおさらハードルが高く、私も1回落ちました(笑)。これはもう覚えるしかない。でも、そこを超えれば、いよいよ自分の知恵と実践の世界です。
新人が売り上げを伸ばすコツは?・・・
あえてアドバイスは?と聞かれたら、「お客様を下ろした先から逃げないこと」でしょうか。自分のテリトリーに戻ると効率が悪くなりますし、その場所で次のお客様が見つかれば、新しいエリアを開拓するチャンスにもなりますから。
それと、この仕事はコミュニケーション力がないと勤まりません。乗務中に何があるかわからないので、突発的なことが起きた時に、言葉で自分の言うべきことを伝える術を持っていないと。
逆に、滅多にないことですが、お客様と会話が弾み、思わぬ幸運に出くわすこともあります。つい先日も、夜10時ごろに千駄ヶ谷から銀座へ向かうお客様を乗せた時、話が弾んで「もっと話したいから」と皇居の周りを回ってくれと。結局3周回り、料金も3倍近くなったのに「こんなに話して楽しかったことはなかった」とおっしゃっていただけました。気持ち良く降りていただけた時は、何年やっていてもやはり嬉しいものです。
入社してわかったのですが、この会社は地方から出てきた人が多いんですよ。一度人生の“底”を見ている人も多い。でも、一人ひとりがちゃんとこの仕事に誇りを持っている。私の場合も、もう普通のサラリーマンには戻れませんね(笑)
◎こんなところがGOODかも!?
- 個人に委ねられた自由さがある
- 自分が入った時よりも社内が柔らかい雰囲気になった気がする
- 隔日勤務なら月の約半分はお休み。趣味の時間も作れるし、家庭の事情にも対応しやすい
- 元営業職・元販売職など、接客経験が活かせる仕事だと思う
△ここは覚悟すべし
- とにかく入社後半年ぐらいは、誰もが通る最初の難関だと割り切って勉強と我慢を
- 外食や豪遊を控える(前職でいくら稼いでいても、タクシーは全員平等です)
- 例えば道を間違えた時、自分から「申し訳ありません」と言う素直さを。それがトラブル回避につながります。